雨山から、檜岳へ向かう途中、
登りだったので、早足程度だったと思います。
特に音がしたとか匂いがしたとか、何もありませんでした。
本当に何気なしに右後ろ(登山道から少し玄倉側に下りた斜面)を見るとクマがいて、
こっちを見ていました。
距離にしたら 10m はなかったと思います。
後ろにいたから、僕はクマの横を通りすぎたはずなのですが、
全く気づきませんでした。
今日は雨が降ったりやんだりだったので、それもあり気づきにくかったかもしれません。
振り向いた瞬間目があったので、
僕は「ヤバイ」と思い、すぐに全力で走って逃げました。
数秒後、後ろを振り返ると、クマはこちらへむかって走ってきていて、
距離は 2,3m のところへきていました。
もう戦うしかないと思い、正面を向き大声をあげた瞬間、
クマはビックリした様子で90度右へ方向をかえ、斜面を駆け下りる、というか、
転がり落ちていきました(チーズ転がし祭りで斜面を回転する人間ような感じ)。
今考えると、
クマはこちらへ向かって走ってきましたが、
無表情で敵意のある様子ではありませんでした。
(以前、敵意むき出しの犬に同じように山で追いかけられたことがありますが)
ネットで調べると、
クマは逃げるものに対して本能的に追いかける習性がある、
ということなので、それだったのかもしれません。
クマの住処は山なので、
人間はそこへお邪魔させてもらっている、ということを忘れてはいけないなと思いました。
また、これからは鈴のようなものを持っていくようにしようとも思いました。